(勝 持 寺)
宗派・天台宗
京の西山連峯の麓にあって、小塩山大原院勝持寺と呼ぶ古刹であります。白鳳8年(680)天武天皇の勅によって神変大菩薩役の行者が創建したのが始まりで、
延暦10年(791)に伝教大師が桓武天皇の勅を奉じて堂塔伽藍を再建され、薬師瑠璃光如来を一刀三礼をもって刻まれて本尊とされました。
(西行法師)・‥鳥羽上皇に仕えていた北面の士佐藤兵衛義清が、保延6年(1140)当寺に於いて出家し西行と名を改めて庵を結び、一株の桜を植えて吟愛しておりました。
世人はその桜を西行桜と称し、寺を花の寺と呼ぶようになりました。
寺院名 勝持寺
住 所 〒610-1153
京都市西京区大原野南春日町1194
電 話 075-331-0601
拝観時間 9時~17時
交 通 JR…「向日町駅」
阪急…「東向日駅」から
阪急バス「南春日町行」に乗車、
終点で下車 徒歩20分
年中行事
毎月=薬師如来縁日
ミ ニ 説 法
大宇宙の中の一つの星が地球であり、その中に我々人間が存在している。地球の文明はまだまだ発達するであろうが、永い永い時聞の後には、地球も無<なってしまうであろう。
それでは人間の存在とは何なのであろう。この世に生れたいと自ら望んで生れた人はいないのである。家も両親も我が顔かたちも何一つ注文できずに生れたのである。
いや「生かされた」のである。しかもこの身体が朽ち果てるまで、あらゆる煩悩になやまされ、病気にもかかり、苦しみながら生きなければならない。
何ゆえに! それは、仏さまの大きな慈悲である。過去世の罪業を消滅させるがため、それぞれの罪に応じた境遇に生かし、修行を重ねて浄土に帰さんがためである。
日々の生活の中で、小さなことにはとらわれず、徳を重ねるよう修行をいたしましょう。
住 職 中 村 真 容