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(報 恩 寺)

宗派・浄土宗

室町時代中期までは今の京都御所、昔の内裏の北東(一条高倉付近)に在ったことは国宝の「洛中洛外図屏風 上杉本」などに「ほうおん寺」と記されていることにより明らかで、現在地に移ったのは織田信長や豊臣秀吉の下知状により明瞭である。豊臣秀吉も数回来寺した。

 

後柏原天皇下賜(1501年)で中国の四明陶佾(いつ)が描いた虎図を聚楽第に持ち帰った夜に虎が鳴いて眠れず、早々に寺に返したところ静かになったので「鳴虎」の名がおこった。この虎の姿は毛の色や、長さ、方向が一本一本さまざまに描き分けられており立体の像に見える。

 

福岡藩初代藩主の黒田長政が亡くなった最後の部屋には長政とその父・黒田官兵衛の位牌が安置されている。快慶作の本尊阿弥陀三尊像や信長・秀吉の画像や直筆等多数の寺宝がある。門前の石橋は秀吉の侍尼・仁舜尼の寄進で擬宝珠に慶長7年の銘がある。

 

国の重要文化財の梵鐘は平安時代後期の作で巷では「撞かずの鐘」という伝説がある(大晦日の除夜の鐘については一般の方も撞くことができる)。また、備後の国福山藩祖阿部正勝公及び観世流能楽宗家の観世家や志野流香道家元の蜂谷家の菩提寺で諸墓碑を祠っている。

寺院名  報恩寺

 

住所  〒602-0066

      京都市上京区小川通寺之内下ル

                      射場町579

 

電話   075-414-1550

FAX   075-414-2428

 

拝観料  500円  境内自由

 

拝観時間  10:00~16:00

                        (要予約 TEL,FAX)

 

駐車場   数台可

 

交通  市バス 9番・12番「堀川寺之内」下車

    寺之内通を東入る一筋目南入る 徒歩3分

 

   地下鉄  今出川下車3番出口

   今出川交差点の信号より烏丸通を北へ、

   二つ目の信号、上立売通を西へ徒歩10分

  年中行事

 

修正会

 

春・秋彼岸会

 

盂蘭盆会

 

十夜法要

 

除夜会

 (重文撞かずの鐘の伝説あり)

      ミ ニ 説 法

 

善い行いによって善い結果があらわれ、悪い行いが悪い結果をみちびくことは知られていますが、善い行いをしょうとしても限度があり、長く続かずに途中でくじけがちになります。

 

しかし、どんなにすぐれた善い行いよりもすぐれているのは念仏です。真心をもって南無阿弥陀仏と唱えるだけで、極楽は約束されます。

 

このように仏様の御恩心に抱きとって、念仏を唱え、心ゆたかな日々を送りたいものです。

 

    住 職  大  橋  憲  宏

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